出版社で働きたい、と考えている方のために、出版社の仕事にはどのようなものがあるのか、出版社で働く適性があるのはどんな人かについて解説します。
1.出版社の仕事にはどのようなものがある?
出版社で働く上での適性について述べる前に、出版社では実際にどのような仕事をするのかを確認しておきましょう。出版社の仕事は大きく以下の3つの役割に分けられます。
1-1.編集
編集とは出版物を作る際の企画を立て各種情報を集め、整理して構成して出版物としての形をまとめる役割です。
1-2.営業
営業は出版物を書店や取次(とりつぎ。出版社と書店の間に入る流通業者のこと)に紹介したり、宣伝したりする役割です。
1-3.製作
製作とは出版物の出版に関してのスケジュール管理を行う役割です。印刷所や製本所への発注や価格の交渉も行います。
2.出版社で働く適性があるのはどんな人?
出版社で働く適性があるのは以下のような人だと言えるでしょう。
2-1.読み物が好き
まず、自身も基本的に読み物が好きであることは出版社で働く上では非常に大きな強みになるはずです。読むことに全く興味がない人が出版物を取り扱うことに情熱を持って取り組むのは難しいはずです。自身も読み物が好きで、興味を持って出版の仕事に取り組むことができるのであれば、きっと良い働きができるでしょう。
2-2.人と関わるのが苦ではない人
出版社での仕事ではさまざまな専門職の人たちと関わり合い、協力しながら共に1つの出版物を作り上げていかなければなりません。何度も打ち合わせをしたり、こまめに確認を取り合ったり意見を交わしたり、というコミュニケーションは出版の仕事では非常に大きな比重を占めます。
もし人との関わりに苦手意識のある人であれば、人とのコミュニケーションが欠かせない出版社で働く適性があるとは言えないでしょう。逆に、人とのコミュニケーションが苦ではない、むしろ好きだ、という人は出版社での仕事の適性があると言えるでしょう。
2-3.さまざまなことに関心が持てる人
売れる出版物を作るためには、多くの人が求めている事について把握しておく必要があります。編集であればたくさんの人が興味を持つトピックに関わる立案をする必要がありますし、営業であれば書店員からの「今はこのジャンルの本が売れ筋です」との声に関連する話題で反応を示すことは非常に強みになります。
自分の興味のあることだけではなく、他の人の関心事にも興味を持てる人、広い分野に関心が持てる人は出版社での仕事に適性があると言えます。
2-4.マルチタスクができる人
特に編集について言えることですが、同時にいくつもの仕事を並行して進めることは当たり前に求められるでしょう。逆に、1つ1つの仕事をきちんと終わらせてからでないと次の仕事に取り組めないタイプの人は編集関係での仕事に適性があるとは言えません。
2-5.正しい日本語が使える人
言葉を扱う出版の仕事についている以上、正しい日本語が使えることは最低条件と言えるでしょう。ちょっとした紹介文などの文章であっても、正しい文法が使えていなかったり、漢字のミスが目立ったりするようでは出版社としての信用問題に関わります。
3.まとめ
出版社の仕事にはどのようなものがあるのか、出版社で働く適性があるのはどんな人かについて解説しました。出版の仕事に興味がある、という人はぜひ参考にしてみてくださいね。